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手すりのある20cmの段差10段を昇るときの障害度(ストレス)を以下の様に設定する。
健常者にとって:5
高齢者にとって:30
健常者において
20(cm)×10(段)×1.0(段差による変倍)×x(階段係数)=4(ストレス)
x=0.02……健常者の階段係数
高齢者において同様に
20×10×1.5×x=30
x=0.10……高齢者の階段係数
なお、高齢者にとって階段の昇降時「昇り」より「降り」のストレスの方が大きいと言われているが、当モデルにおいてはその定量的評価を保留し、「昇り」も「降り」も同じストレスであると設定した。(例)「障害度(=b)」の算定
高齢者が段差25cm×24段の階段を昇り、段差20cm×30段の階段を降りる場合
昇り:25×24×2.5(段差による変倍)×0.10(係数)=150
降り:20×30×1.5×0.10:90
よって「昇り」と「降り」を合計して
b=150+90=240

 

?時間指向係数・倹約指向係数の決定
a. 時間指向係数の決定
「移動制約者出現率とバス利用抵抗」秋山氏他の調査から、電車立ち席15分と等価な電車着席時間は健常者=20分、高齢者=30分と表されている。これを基に健常者および高齢者の時間指向係数を求めると次のとおりとなる。
立ち席15分:S(f,t)=6×15+μ×15=90+15μ
着席20分:S(f,t)=1×20+μ×20=20+20μ
よって90+15μ=20+20μより
μー14……健常者の時間指向係数
立ち席15分:S(f,t)=10×15+μ×15=150+15μ
着席30分:S(f,t)=1×30+μ×30=30+30μ

 

 

 

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